私が草木染めに出会うまで

新卒で就職した先は、
漢方薬や健康食品をOEMで作っている会社で
従業員は約50人。
入社半年ぐらいは、仕事をこなすことが精一杯で、
周りを見る余裕がありませんでした。
でも周りが見えるようになると、
何のためにこの仕事をしているんだろうとか、
このまま一生この仕事をするのかと考えると
私の人生終わっているんじゃないかと思い始めました。

仕事で鬱々するので
それを発散するための飲み会。

自己啓発本を読んで、
好きなことを仕事にしようとスクール通い。
今まで習ったことは、
雑貨ビジネス、雑貨デザイン、Webデザイン、アロマテラピー、
パーマカルチャー、農業関連など。

転職を何度も繰り返し、
ある時、面接官に言われた一言。
「いいかげん。そろそろ落ち着いたらどうですか?」

日本人の感覚だと、
まだまだこんな考えがあると思います・・・
私が一年間ワーキングホリデーで滞在した
ニュージーランドでは、
色んな仕事をするのが当たり前。
ホリデーを楽しむために稼ぐ。

別に働くことに重きを置かなくても、
仕事以外の時間を充実させれば良いという
考え方でも良いかもしれない。
そう思った時もありました。

仕事が退屈だったとしても、他の時間を楽しもう。
残業なんてしない。
いかに効率的に仕事を終わらせるか、
その能力はかなり高くなりました。

そんな生活を繰り返していた時に、
とあるFacebook広告が目に入りました。

「草木染めで仕事をしませんか?」

以前から染織に興味を持っていたので、
染めることに惹かれてしまったけれど、
その学校があるのは京都。
さすがに京都に通うのは厳しいんじゃないかと。

よくよくスクールのホームページを見ていると、
月1で土日通う通学コースと、
2ヶ月に1回通学コースの授業に参加して、
家で他の課題をこなす通信コースがあった。
これだったらできるんじゃないだろうか。

気がついた時には、申し込んでいました。

そこから、京都に行って実際に先生や同期の方とご対面。
関東からわざわざ関西まで通いに来るなんて。
びっくりされながら、
2ヶ月に1回京都へ通うことに。

母娘、息子の3人で草木染め教室を運営していて、
元々は旦那さんが染めをしていたのだそう。
お子さんたちは、一旦はそれぞれ別の分野で
仕事をしていたものの、
母と一緒に仕事をするようになったのだと。

草木染めのコンセプトとしては、
いかに綺麗な色を染めるかということで、
天然のものにこだわるというよりは、
薬品を多少使っても色が定着することが大事で、
ムラにならないように染めることに重点を置いていました。

ここに通うまでは、
1度も草木染めの経験が無かったので、
植物を煮出して、
本当に染められるんだということを体験した時は、
単純にすごいなぁと驚きました。
ぐつぐつ煮込んだ玉ねぎの皮で
鮮やかな黄色に染まったストール。

スクールで草木染めをする環境は、
のどかな住宅街の古民家。
近くには小川が流れて周りは桜並木。
自然の音が流れる中、
植物を切って煮出して、その間に布の処理や模様付け。
あっという間に夕方になり。
何だか満たされた気持ちになりました。

ところが一つ問題が。
草木染めの課題をするにあたって、
大きな鍋が必要になって、
染色道具を一式買うかどうか悩むことに。
自宅の台所も部屋もとても狭いので、
スペースの問題もある。
むしろ、この段階でそれに気がつくのかと。

結局、道具一式揃えて、
更に講座は初級、中級、上級と
レベルアップしていくことを知り、
どうしようかと悩みつつも、
道具も購入したし、ここは上級まで進むかと思って、
最終的には上級クラスまで進むことにしました。

上級クラスに進むには、
いくつかの課題をクリアしないといけなかったので、
地道に家で課題をやってみましたが、
何だか自分が染めると、
学校で染めるよりも鮮やかな色にならなかったので、
しばらく悩んでいました。
今思うと、染料にする植物の量が
単純に少なかったこと、
煮出し時間が短かかったことの二つがあります。

上級クラスの最後には、
卒業制作のカバンを作るのが課題でした。
自宅で一人作業をするのでは、
きっと進まないと思ったので、
通学クラスの授業に参加して、
何とかイメージを形にして完成。

今まで、色んなことを習っては、
気持ちが冷めてを繰り返してきたけれど、
今も草木染めを生活に取り入れて、
5年以上楽しんでいます。

この魅力を伝えたくなったので、
ブログを始めました。
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