SNSの投稿をぼーっと見ていたら、
自分の気持ちを見透かしたかのように、
看板スタンドの広告が流れてきた。
ひと目見て、これは良い!と
自分好みの木製スタンドが。
お値段を見ると
2万円・・・
スタンドにこの値段を出すのは
ちょっと厳しいんじゃないかと思い止まり。
スタンドの形はそんなに複雑ではなかったので、
これなら私の工作レベルでも作れるのでは?
なんて思いたってすぐに、家にある木材を切り始める。
あるもので作れる自分、天才じゃないかという自己満足。
そしてできたものがこちら↓
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/2_DE0B7844-3B6E-4954-9137-5154F37AF87F.jpeg)
スタンドの台座部分は、
もう少し長さが欲しかったものの
あるもので作ったので、これで良いことに。
外に置くものだから、
何か塗っておいた方が良いだろうと思って、
これまた家にある茶色の水性塗料を塗布。
乾いたら蜜蝋ワックスを塗って完成。
余談だけれど、家にあるもので作ると
いちいち買い出しに行かなくて良いので、
作業がはかどる。
やろうと思ったら材料が手元にあることって
気持ちが削がれずにできるから最高に良いなぁと。
当たり前といえば当たり前なんだけれど、
材料を揃える過程は、地味に面倒くさくなってしまう。
スタンドが完成した日には、
明日は看板を作ろうと決めた。
看板を作るんだったら、
やっぱり染めた布を使いたいと思っていたので、
随分前にベンガラ染めを習いに行って
その時に買っておいた型紙と紗(網状の布)を引っ張り出して、
どうやって型紙を作るのかを思い出しながら、
まずは文字を布に書いてみて、
それを型紙に書き出す。
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/0_IMG_4124.jpeg)
書き出した線をデザインカッターで切り抜く。
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/1_IMG_4125.jpeg)
その後、型紙に紗貼りをする。
型紙に紗を貼り付ける理由は、
ひらがなの「の」「ま」「ほ」のように
文字の全体を切り抜くと、
一部無くなってしまう箇所をくっつけておくために貼る。
今回はその3文字以外は必要ないのでその部分だけに貼った。
型紙が完成したら、いよいよ防染糊の出番。
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/0_IMG_4126.jpeg)
この糊は60度以上のお湯で固まって、
水温が下がると溶けるちょっと特殊な糊。
使うのはこれが初めて。
説明書を読むと、防染糊を使う時には、
染液の温度はなるべく低温(60〜80度以内)、
染める時間は短時間(3〜5分)、
低濃度の染液を使う。
そうすると糊まで染液が染み込みにくいのだと。
それって草木染めで染めるには
結構厳しい条件じゃないか・・・
多分、草木染めをやったことがある方は
同じことを思うんじゃないかと。
短時間で染まる染料というと、
色素が強いものじゃないと厳しい。
何が良いかと悩みつつ、
一つは玉ねぎの皮。
これは草木染めの王道。
染料としてもかなり優秀だと個人的には思っている。
もう一つはどうするか・・・
黄色の反対の青だと良いなと思って
買い置きしていた染料の中を見ると、
ありましたよ。青系染料。
ロッグウッド(ログウッド)
紫系の色素で媒染を変えると青色に染まる。
中央アメリカ原産のマメ科の木。
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/5_IMG_4137.jpeg)
この染料は少量煮出すだけで濃い染液が取れる。
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/4_IMG_4138.jpeg)
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/3_IMG_4141.jpeg)
4gのログウッドを1Lの水で煮出すと紫色の染液に。
今回の染色は時間勝負なので、
布は先にアルミ媒染(下地処理なし)をして乾燥させておき、
そこに型紙を貼って防染糊を塗布して乾燥させる。
乾燥させて型紙を外すとこんな感じに↓
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/7_IMG_4131.jpeg)
染めの工程は説明書を参考にしつつ、
自分のルールを設定して下記の手順で染めてみた。
①80度程度のお湯に1分間布を浸ける。
②60度以上に温めた染液に素早く入れて3分間染める。
③60度以上の媒染液に1分間浸ける。
④染液にもう一度戻して1分間浸ける。
★途中洗浄する工程は省略。
最後に水洗いをすると糊が溶けて流れるので、
その後お湯でよく洗って完成。
タイマーと睨めっこをして染めることはそうそう無いので、
少し緊張しながら染めた結果はこちら↓
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/2_IMG_4142.jpeg)
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/06/1_IMG_4144.jpeg)
ということで、今回はスタンド含めて
草木染めの看板を作ってみました。
この看板を作った理由は、
身近な植物で楽しめる草木染めのワークショップや教室を通して、
ゆくゆくは手仕事の寺子屋みたいな場所が作れたら
良いなと思ったので、
その第一歩として形から入ってみました。
6月にワークショップをするので、
草木染めってどんなものなんだろうとか、
瞑想気分を体験したいとか、
のんびりしたいとか、
私の家の庭の植物たちに癒されたいとか(?)
興味がある方はこちらから
体験ではなくて、ちゃんと習いたいという方は
こちらのページの草木染め教室というところを見てください。
不明な点などお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
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