藍の生葉染めその2(化学建て:綿を染める)

前回藍の生葉染め1(青汁)の続きです。
前回の記事はこちら↓

藍の生葉染めを化学建てでやる方法は、
発酵させる藍染めの簡易版。
藍で染めるんだったら、もちろん発酵建ての藍染めが良い。
とはいうものの、
藍の葉の量、手間、時間、知識も技術もない場合は・・・
化学建て。
これは、薬品を使って水に溶けない色素を、
水に溶ける状態(還元)にして、
繊維に色素をくっつけたら、空気で酸化させることによって染める方法。

青汁で染まるものは、基本的には動物繊維なので、
綿や麻を染めたい時には、化学建ての方がちゃんと染まるという利点があります。

ハイドロを使いたくない理由とは

化学建てをする時には、
ハイドロサルファイト(還元剤)という薬品が必要。
この薬品は、環境負荷や刺激臭がすることを考えると、なるべく使いたくない代物。
とはいえ、現代社会では色んな分野で使われています。

以前、医薬品の分析などの仕事をしていたので、
薬品を使うことは多々ありました。
廃液は基本的に種類別に分けて、タンクに溜めて回収してもらう。

なるべくならハイドロを流したくはない・・・。

ハイドロの代わりに使えるものは?

ハイドロの代わりになるものはないだろうか。
異臭がしなくて、環境負荷が少ないもの。

思いあたったのは、ブドウ糖。
もしくは酸化防止剤で使われるビタミンCとか・・・
ちなみに飲料などにビタミンCが使われているのは、
健康のためではなくて飲料の酸化防止のため。

調べてみたら実験をしている人を見つけました。
ブログリンクはこちら

基本的には、ハイドロを使った化学建ての方法を、ブドウ糖とビタミンCに変える。

代用品で染めるやり方

それでは化学建てを始めましょう。

材料
藍の葉88g(100gを目指していたけれど少なかった)、
消石灰15g、ブドウ糖15g、ビタミンC5g

ネットショップで購入

手順

1 藍の葉と水500mLを加えて、すり潰して濾す。(青汁作り)

2 1に消石灰(アルカリ)を入れる。

3 2に熱湯500mLを少しずつ加えながら混ぜる。

4 ブドウ糖とビタミンCを入れて混ぜる。

5 1時間放置

この状態で放置

6 15分間液の中で動かしながら染める。

7 布を取り出して手で絞ったら、布をパタパタとしながら酸化させる。

8 色が出なくなるまで水洗いして、外干し。

9 乾いたら完成。

Youtubeで動画を作ってみたので、
時間のある方は見てみてくださいね。

結果

染めあがりは空色に。

藍の葉っぱが思ったより少なかったのと、
ブレンダーで葉っぱをすり潰すのに手こずったので、改善の余地あり。

パワーのあるミキサーを持っている方はぜひミキサーで。
30秒ぐらい回せばあっという間にできます。

この方法は発酵建て藍染めと比較するものではなくて、
家庭で手軽に藍で染めるための一つの方法です。

廃液は庭にまいて、これでおしまい。

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