オンライン工場見学で染めについて学んでみたら繋がったこととは?

京都にある川島織物セルコンという会社の染色工程を
オンラインで工場見学しました。
今回は工場見学の話です。

この会社を知っていたのかというと、
全然知りませんでした。
SNSの広告でたまたま流れてきて、
興味が湧いたので申し込んでみました。

人の名前も会社の名前も覚えるのが苦手なので、
まだ私の脳みそにはインプットされていませんが。


川島織物セルコンでは、
カーテン、カーペット、着物の帯、緞帳(どんちょう)などを
デザインから作る工程、検品まで自社で一貫して行っているそうです。

糸の素材によって、染料の使い分けがあります。
ポリエステルは染まりにくいので、
分散染料という水にほとんど溶けない染料を
小さな粒にして、
界面活性剤などでほんの少し溶けた染料を
繊維に付くように、圧力と温度をかけて染めているそうです。
ポリエステルは、染まりにくいけれど、
一度染まると色落ちしにくいのだそうです。

普段、草木染めでは、化学繊維は染まりにくい
という文言を何度使ったかわからないけれど、
化学染料でもポリエステルは染まりにくいことを知りました。

他にも、レーヨンを染める時には、
直接染料という水に溶ける染料で染めたり、
微妙な調整が必要な絹は、
機械ではなくて手染めをすることが多いのだそうです。
絹を染める時には、発色が鮮やかな酸性染料。

そして、染めの職人さんが
実際に見本の糸の色に合わせて、
白い絹糸を一から染める工程を見せてくださいました。
何と言っても糸さばきが美しい。
見本の色の糸に合わせて幾つかの染料を混ぜると、
2本の棒を巧みに使って絹糸を鍋に入れて、
あっという間に染めていく様子が見ていて惚れ惚れしてしまいました。

以前、一度知り合いの織物作家の方から、
絹糸の草木染めを依頼された時に、
うまくできなかったことがあったのだけれど、
今だったら多分もっと違うやり方でできたんじゃないかと思いました。

基本的には化学染料で染めているけれど、
100年前の織物の復元をするために、
草木染めで染めることもあるのだそうです。

染めの職人さんが、草木染めでは、
なかなか同じ色を出すのが難しいという話をしていて、
やっぱり職人さんはすごいと思いました。

この色に染めるという見本通りに、
何度も同じ色を目指して染めることが自分には到底できないからです。

もちろん、職人さんが草木染めで使う染料は、
その辺に生えている雑草を使うわけはないのですが。


化学染料に触れる機会がなかったので、
色んな染料を使い分けて、
繊維の特性によって染め分けていることが分かり、
いくら科学技術や機械化が進んだとしても、
微妙な調整はやっぱり人の手でやるものだということを改めて感じました。

この会社では、
染織を学ぶ川島テキスタイルスクール
という学校も運営していて、
最近何度か聞いたことがある学校名でした。
オンライン工場見学で色んなことが繋がった時間でした。

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