私の母の玉子焼きは時々しょっぱい。
味付けに使うのは醤油。
醤油は、醤油差しのような小さな容器からではなくて、1リットルぐらいのボトルから使う。
だから時々ドバッと出てしまうのは、いたしかたない。
でも、誤解なきよう母の玉子焼きは大概美味しい。ご飯のお供にぴったり。
そんな母の子である私は、その辺を受け継いでいるかもしれない。
以前、料理教室に通っている同僚とカレーの作り方について話していた。
スパイスから作るカレーとか、こだわりのカレーの作り方では無く、自分が普段市販のカレールーを使って作るカレーの話。
私の作り方は、タマネギ(ニンニク、生姜入れたり入れなかったり)を炒め、
肉やその他もろもろの野菜を炒めた後に、お水(時々トマト缶)を加えて具材に火が通ったら、
カレールーを入れるというオーソドックスなもの。
論点は、野菜を炒めた後に加える水の量を量るかどうか。
私は量らずに適当に入れる派。
同僚に言われた一言。
「えっ?量って入れないの?」
カレールーのパッケージに、お水の量は書いてあるけども…
野菜の量だって適当だし、それに応じて水は加えれば良いんじゃない?と言ったら、
「でも水を入れすぎたら味が薄くなるじゃん。」と。
そしたらカレー粉の量増やせば良くない?
そんなやり取りをしたのだけれど、
カレールーを使って美味しくないカレーを作るって結構難しいと思う。
話は変わって、水の量といえば、以前草木染めの講座に参加した時に、
人それぞれこだわりポイントは違うんだなと思ったできごとが。
その講座では、枇杷の葉を使って大きな寸胴に5人分の染液を作った。
講師から、染液の量は布の重さの70倍をそれぞれの小鍋に量りとるように言われた。
布の重さが約60gだったので、染液を4.2L量りとる計算。
参加者の一人が、講師に言われた通り、4.2Lを正確に量り取ろうと奮闘していた。
10mLの誤差まで許さない勢いで。
いや、そこまで気にしなくても….と思いつつ、それを黙って見ていた。
結局一人一人量り取るのは面倒だと思ったので、残りの4人分を大体等分に分けることにした。
(もちろん、それで良いかどうかを同じグループの人に確認してから。)
ちなみに、草木染めをする時は染めるものの重さの50〜100倍の染液を用意することが多い。
例えば、100gのTシャツを染めるのに5〜10Lの染液を作る。
ここで大事なことは、染めるものがちゃんと染液に浸かること。これは大体の目安。
草木染めは大雑把にやっても染まるし、かと言って丁寧にやっても
ほんの少ししか染まらない時もたまにある。
もちろん気にした方が良いポイントもあるけれど、意外とできてしまうのが草木染めの良いところ。
きっちりやりたい人はきっちりやって、何となくでやりたい人は何となくで。
どれが良いとか悪いとかじゃなくて、楽しんでできたらそれが良いんじゃないかと思う。
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