ヨモギ(キク科ヨモギ属)
1番身近な野草といえば、
ヨモギではないでしょうか。
ヨモギは万病に効くと言われている薬草。
私の幼少期には、
保育園の先生から、
ヨモギの葉っぱをすりつぶして、
傷口に貼りつけておくと良いよと教わった。
当時歩いていると転ぶことが多かったので、
ヨモギを見つけては、
膝小僧に潰したヨモギを貼りつけていた。
その時にはなぜそうするのか
分かっていなかったけれど、
ヨモギには止血、止痛作用がある。
虫刺されに貼り付けておくと、
炎症を抑える効果があるので、
痒みも抑えられるのだとか。
まだ試したことはないけれど。
ヨモギの使い方は沢山あって、
食用には柔らかい葉を摘み取って、
茹でてすりつぶしたものを餅や団子、
白玉などに入れると、
独特なヨモギの香りと少しの苦味から春を感じる。
野草といえば定番の天ぷらにすると、
香りがアクセントになって、ついつい食べ過ぎてしまう。
夏の生い茂ったヨモギを刈り取って
洗って乾燥させておくと、
入浴剤やお茶、
座布団や枕の中に入れて使うと
体の中から毒素が出ていくのだそう。
ヨモギを染色に使う場合には、
4月、5月頃の黄緑色のものだと、
緑みがかった色になり、
それ以降は茶味が増えてくる。
今回は黄緑色のヨモギを使って染めてみた。
その結果は・・・
結果
![](https://kusakino-mahou.com/wp-content/uploads/2024/05/1_IMG_4062.jpeg)
今回は少し厚手の綿生地を染色。
左からアルミ、鉄媒染。
写真では分かりづらいけれど、
アルミ媒染では少し緑がかった黄色で、
写真よりは明るい色に。
ヨモギで染める時には、
たっぷりと葉茎を採取して染める。
水分が多いせいか、
色素の量が少なく感じる。
乾燥したヨモギだと、
少し渋めの色みになるけれど染めることができる。
採取する時期によって、
色みが変わってくるのも草木染めの面白いところ。
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