今回は、1年前に買っておいた小豆を使って、
あんこを作りつつ染めものも楽しもうという思惑のもと、
小豆を茹でることに。
それにしても寒波がやってきて、私が住んでいる埼玉県も寒くて
部屋の中でも白い息を吐いているという寒い中で
小豆を煮るのはピッタリだなと。
これが夏だったら、きっと煮ている間は他の場所に行くだろう。
寒いから、暖を取るのために小豆の様子を見に行く。
実は小豆であんこを作るのは初めてなので、
最初大豆と同じく小豆も一晩水に浸けておく必要があるのかと思っていた。
小豆は水に浸けておく必要はなく、
渋を抜くために、最初に茹でこぼしという工程をすることが多い。
今回は、染液を多めに取りたいと思ったので、
小豆の渋ぬきを2度に分けて行った。(本来1度で十分なはず。)
1度目は、沸騰してから弱火で5分小豆を煮た液を染めもの用に取っておく。
2度目は、更に小豆に水を加えて沸騰してから弱火で10分小豆を煮た液を取る。
染液としては、1番目と2番目の液を合わせて使うことにした。
2番目の液が赤くなっているので、
重曹を入れるのをやめてそのまま染めることに。
これが意外と布に赤い色素が入っていかずに黄色く染まった。
ピンク色に染めようと思っていたので、小豆煮汁に少量の重曹を加えた。
写真では分かりづらいけれど、温めた染液に重曹を入れると赤みが出るので、
小豆を煮る時に最初から入れても良いし、後で調整することもできる。
この重曹を加えた液を更に酸化させると、さらに赤みが増すので、
1時間ほど放置した液でも染めてみた。
最後に、茹でこぼした小豆に水を入れて柔らかくなるまで1時間ほど煮た液ができたので、
これも染液として使うことにした。
ただ、これは小豆の良い匂いがして美味しそうだった。
この小豆の煮汁は赤飯を炊いたり、牛乳と割ったりして飲むなど
小豆成分を余すことなく体に取り入れた方が良いのかもしれない。
柔らかく煮た小豆は砂糖と少量の塩を加えて、
ホームベーカリーのあんこモードをセットして機械任せに。
今回染めた結果(さらし)はこんな感じに↓
左から、①渋ぬき煮汁、②①に重曹を追加してすぐ染色、
③①に重曹を追加して1時間後に染色、④1時間小豆を煮た液
この中で1番小豆色に近いのは④の小豆を1時間煮た液。
ピンク色に染めたい場合は、重曹を入れて煮出して酸化させる。
染液に空気を含ませるように、お玉などで液をすくっては落とすことを
繰り返すと酸化が早くなる。
おせち料理に使われる黒豆を煮る時の煮汁も染め物に使えるので、
ぜひ試してみてはいかがでしょう。
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