後悔と経験について

知り合いの織り物作家の方に、今度絹糸を染めてもらえますかと言われたので、特に深く考えもせず、
良いですよ。染めます!
なんて気軽に返事をしていた。
ところが、実際に送られてきた絹糸を見て少し焦った。
染め慣れていない細い絹糸で、これをうまく染められるのだろうかと不安になった。
1かせの糸の重さもなかなかあるので、絡まったりしないようにうまく染められるだろうか。

絹糸が家に届いたのは6月中旬。
染めは急ぎではないので、年内中であれば良いとのこと。

まず染める前に、絡まないように工夫をしなければということで、
ビニール紐でかせになった糸を2、3箇所軽く結んでおけば、糸を直接持たなくてもビニール紐を引っ張れば良いので、ビニール紐を付けた。

次に絹糸は精錬していないので、70度ぐらいのお湯に中性洗剤を少し溶かして洗った。
これをしないと汚れや油などか付いているので、うまく染めることができない。

1番苦労したのは、糸が染液の中で広がること。
大きめのボールに入れたら、糸が広がって上に浮いてくるので
このままの状態にしておくと、ムラになってしまう。
だからと言って、かき混ぜすぎると糸が絡まる可能性が高くなる。

最終的には、深さのある寸胴に染液を入れて、ビニール紐を持って、
時々染液の中で揺らしながら染めるのが良いという結論に。

少し慣れてきたと思ったら、最後にやらかしてしまった。
グレーに染めて欲しいという糸を、茶色に染めてしまった。

グレーに染めるために、庭に生えていたアカメガシワの葉を使って鉄媒染をした。
以前綿を染めた時には、紫がかったグレーに染まったけれど、絹糸は茶色系に染まった。
試し染めをするべきだった。
その後に、ヨモギで染め直したらグレーになるのではないかと思って、急遽大量にヨモギを収穫して染めることにした。

結果、更に濃い茶色に。
2ヶ月ほど前にヨモギで染めた時には、絹糸はグレーに染まったにも関わらず。
これをグレーにすることはできないと諦めて、正直に茶色に染まってしまったことを伝えた。

分かりましたと言われたものの、申し訳なさでいっぱいになった。

ものすごく言い訳をすると、
アカメガシワで染める時には精神状態がとても良くなかった。
会社で嫌なことが溜まっていて、とどめにパートナーがいらっとすることを言ってきたために、染める前にイライラモード全開になっていたのだ。
そんな精神の時に染めてはいけなかったのだと後悔しても遅かった。

そんな失敗をしつつ、糸を発送して実物を見てもらったら、優しい良い色だと言ってもらえて、とりあえずほっとした。

織り物作家さんのFacebook投稿↓

https://www.facebook.com/100004418380057/posts/2643142212509699/

自分のものを染める時は良いとして、人に頼まれたものは、以前染めた経験に頼らずに、
ちゃんと試し染めをしてから染めようと心に誓った経験でした。
あとは、イライラしながら染めてはいけないということも。

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