ツルムラサキのポテンシャル

今回は、ツルムラサキを染めた時の話。

その前に、ツルムラサキについて少し。
ツルムラサキは東南アジア原産で、
青茎種と赤茎種の2種類がある。
スーパーなどで見かけるのは青茎種。

そもそもツルムラサキを育てようと思ったのは、グリーンカーテンにするのに良さそうだったから。
種は青茎種と赤茎種のミックスだったので、
発芽するまでどっちが出るのか分からない。
種を蒔いてみると、ほぼ赤茎種だった。

ツルムラサキは、適応能力の高さと繁殖力の強さが他の野菜よりも群を抜いて優秀だった。
発芽率も90%以上で、
間引いた苗を庭の色んなところに移植してみたら、どこでも育った。

ただ一つ、難点は匂い。
ツルムラサキを茹でると、体に良さそうな青臭い匂いがする。
パートナーがこの匂いが苦手なようで、とても不味そうに食べる。
せっかくあっという間に伸びていくツルムラサキは、食卓に出す頻度はかなり低かった。

あまり食べていなかったツルムラサキは、気がつくと花がついて、実ができていた。
最初は緑色で、熟すと紫色に。
この紫色が何とも毒々しい色。
ヨウシュヤマゴボウと同じ色素を持っているということで、どちらも毒々しい。

以前、ヨウシュヤマゴボウで糸を染めてみたら、色が定着せずにどんどん流れていき、
うまく染めることができなかった。
ものは試しと思い、ツルムラサキの実も同じようになるのか試してみることに。

とりあえず、実だけを集めて適当に水を入れて煮出してみた。
あまり沸騰させないように、フツフツする程度。


手についたツルムラサキの色は意外と洗っても落ちない。
もしかしてこれはいけるのかも・・・

煮出しながら、試験用の布切れを一緒に入れてみた。
ぱっと見は染まっている感じ。

染液から出して、軽く水洗いした瞬間、
これはダメかも・・・と思ったけれど、
すぐにミョウバン液に入れて、染液に入れてを繰り返してみた。

染めた結果は↓

左は絹、右は豆乳下地処理した綿

濡れている状態の布なので、もう少し薄くなるけれど、
紫というよりはピンク系。綿の方がよく染まっていた。

ツルムラサキ染めはヨウシュヤマゴボウよりも染まりそうなので、
沢山増えたツルムラサキを使ってまた染めてみたい。

四季を感じながら、畑や草木染めを含めたモノ作りを暮らしに取り入れてみませんか?
無料メルマガ登録はこちら↓

メルマガの詳細についてはこちら

今すぐメルマガ講座を読んでみたい方はこちら

 

「春夏秋冬、染めと手しごとのある暮らし」無料メルマガ講座




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です