草木染めはサスティナブル?

サスティナブルという言葉を
よく目に耳にするようになって、
草木染めと結び付けられることもしばしばある。

サスティナブルとは、
英語でsustainableと書き、「持続可能な」「維持できる」
という意味になります。
地球温暖などの気候変動による自然災害、環境破壊や資源の危機など
地球が抱える深刻な環境問題は数多くあります。
それらの問題を解決するために、
環境への負担を減らしていく商品のことを
「サスティナブルな商品」と言います。

SHARPの製品説明

草木染めのサスティナブル商品としては、
廃棄予定の野菜や果物を染めの材料として使ったものがある。

先日、とあるブログ記事に、さつまいも農家と染色家がコラボし、
さつまいもを収穫した後に残ったツルを使って、Tシャツを染めたことが書かれていた。
これはなかなか良い試みでは無いかと思った。
実際、さつまいもを育ててみるとツルが結構な量になる。

ただ、草木染めは環境に良いと思われている節もある。
染めるために、媒染剤として鉄やアルミなどの金属を使うし、
沢山の水を使う。植物を煮出す時や、染める時々で水洗いを何度も行う。
煮出した液も排水に流したりエネルギーも使う。

草木染めは、そもそもとても非効率的なもの。
沢山の植物を煮出しても、染液の半分以上の色素は繊維にくっつかずに流される。
麻や綿の植物繊維とは相性が良い天然色素はそれほど多くはないので、
色素と繊維を結びつけやすくするために、下地処理といって、
豆汁やタンニン、濃染剤というものを使って染まりにくい繊維に、
少しでも色素をつきやすい状態にする。
化学染料が開発される前は、必然的に天然染料しか選択肢がなかったので、
草木染めをする一択だったけれど、
今ではわざわざ草木染めをするという選択になる。

自分の家には、とりあえず染めたもののそのまま引き出しに入っているものがいくつもある。
サスティナブルというなら、そもそも必要なもの以外を買わないで、
少ないもので工夫をしながら生活する方が、よっぽどサスティナブルだと思う。

世の中には無くても良いものが多く、
あの手この手で買わないといけない理由をつくっている。
自分としては、サスティナブルという言葉は商用のためだと思う。

染めることを生活に取り入れていきたいものの、なかなかバランスが難しいなと思う。
とはいえ、自分のスタンスは、サステイナブルだから草木染めをやっているわけではないし、
染まりが良くなるために開発されたものや、
面白いことができそうだったら少量の化学物質が入っているものも使ってみる。
草木染めというある程度の制限がある中で、いかに楽しめるかが自分の中では優先順位が高い。
もちろん環境に配慮して生きていくことが大事だとは思っているのだけれど。

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