まずは形から。草木染めでオリジナル看板作り

SNSの投稿をぼーっと見ていたら、
自分の気持ちを見透かしたかのように、
看板スタンドの広告が流れてきた。

ひと目見て、これは良い!と
自分好みの木製スタンドが。
お値段を見ると
2万円・・・
スタンドにこの値段を出すのは
ちょっと厳しいんじゃないかと思い止まり。

スタンドの形はそんなに複雑ではなかったので、
これなら私の工作レベルでも作れるのでは?
なんて思いたってすぐに、家にある木材を切り始める。
あるもので作れる自分、天才じゃないかという自己満足。
そしてできたものがこちら↓

スタンドの台座部分は、
もう少し長さが欲しかったものの
あるもので作ったので、これで良いことに。

外に置くものだから、
何か塗っておいた方が良いだろうと思って、
これまた家にある茶色の水性塗料を塗布。
乾いたら蜜蝋ワックスを塗って完成。
余談だけれど、家にあるもので作ると
いちいち買い出しに行かなくて良いので、
作業がはかどる。
やろうと思ったら材料が手元にあることって
気持ちが削がれずにできるから最高に良いなぁと。
当たり前といえば当たり前なんだけれど、
材料を揃える過程は、地味に面倒くさくなってしまう。


スタンドが完成した日には、
明日は看板を作ろうと決めた。

看板を作るんだったら、
やっぱり染めた布を使いたいと思っていたので、
随分前にベンガラ染めを習いに行って
その時に買っておいた型紙と紗(網状の布)を引っ張り出して、
どうやって型紙を作るのかを思い出しながら、
まずは文字を布に書いてみて、
それを型紙に書き出す。

書き出した線をデザインカッターで切り抜く。

その後、型紙に紗貼りをする。
型紙に紗を貼り付ける理由は、
ひらがなの「の」「ま」「ほ」のように
文字の全体を切り抜くと、
一部無くなってしまう箇所をくっつけておくために貼る。
今回はその3文字以外は必要ないのでその部分だけに貼った。
型紙が完成したら、いよいよ防染糊の出番。

この糊は60度以上のお湯で固まって、
水温が下がると溶けるちょっと特殊な糊。
使うのはこれが初めて。

説明書を読むと、防染糊を使う時には、
染液の温度はなるべく低温(60〜80度以内)、
染める時間は短時間(3〜5分)、
低濃度の染液を使う。
そうすると糊まで染液が染み込みにくいのだと。
それって草木染めで染めるには
結構厳しい条件じゃないか・・・
多分、草木染めをやったことがある方は
同じことを思うんじゃないかと。

短時間で染まる染料というと、
色素が強いものじゃないと厳しい。
何が良いかと悩みつつ、
一つは玉ねぎの皮。
これは草木染めの王道。
染料としてもかなり優秀だと個人的には思っている。

もう一つはどうするか・・・
黄色の反対の青だと良いなと思って
買い置きしていた染料の中を見ると、
ありましたよ。青系染料。
ロッグウッド(ログウッド)
紫系の色素で媒染を変えると青色に染まる。
中央アメリカ原産のマメ科の木。

この染料は少量煮出すだけで濃い染液が取れる。

4gのログウッドを1Lの水で煮出すと紫色の染液に。

今回の染色は時間勝負なので、
布は先にアルミ媒染(下地処理なし)をして乾燥させておき、
そこに型紙を貼って防染糊を塗布して乾燥させる。
乾燥させて型紙を外すとこんな感じに↓

染めの工程は説明書を参考にしつつ、
自分のルールを設定して下記の手順で染めてみた。

①80度程度のお湯に1分間布を浸ける。
②60度以上に温めた染液に素早く入れて3分間染める。
③60度以上の媒染液に1分間浸ける。
④染液にもう一度戻して1分間浸ける。
★途中洗浄する工程は省略。

最後に水洗いをすると糊が溶けて流れるので、
その後お湯でよく洗って完成。

タイマーと睨めっこをして染めることはそうそう無いので、
少し緊張しながら染めた結果はこちら↓

ということで、今回はスタンド含めて
草木染めの看板を作ってみました。

この看板を作った理由は、
身近な植物で楽しめる草木染めのワークショップや教室を通して、
ゆくゆくは手仕事の寺子屋みたいな場所が作れたら
良いなと思ったので、
その第一歩として形から入ってみました。

6月にワークショップをするので、
草木染めってどんなものなんだろうとか、
瞑想気分を体験したいとか、
のんびりしたいとか、
私の家の庭の植物たちに癒されたいとか(?)
興味がある方はこちらから

体験ではなくて、ちゃんと習いたいという方は
こちらのページの草木染め教室というところを見てください。
不明な点などお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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