先週、草木染め教室を開催しました。
テーマは下地処理について。
草木染めをしようと思って、
草木染めに関する本を手に取ってみると、
豆乳を使ったり、
濃染剤を使ったり、
まれにタンニンを使ったり。
かと思えば、染める素材によっては、
下地処理をしないものもあったり、
染料によっても違っていたり。
草木染めの体験に行っても、
下地処理について
説明を受けることは少ないと思います。
何となくフワッとした感じで、
家で染めてみようと思っても、よく分からないことが多いです。
だからと言って、
草木染め講座に行ってみると、
人それぞれのやり方があります。
私が通っていた草木染め教室では、
綿や麻などの植物繊維を染める場合には、
田中直染料店で販売されている
精錬と下地処理が一緒にできる薬剤、
KLC(濃染)、水酸化ナトリウム溶液(精錬)、
酢酸(中和)を使っていました。
なぜこれを使うかというと、
濃くきれいに染まるからだと教わりました。
だから、草木染めを始めて3年ぐらいは、
この学校で学んだやり方しか
やったことがありませんでした。
下地処理について深く調べることもなく、
とりあえず染める前にはこれをすれば良いと思っていました。
でも、色々調べていたら、
豆乳を使っている人が多かったり、
タンニン下地というやり方を知って、
講習会に参加して学んでみたりしました。
植物繊維を染める場合は、
何かしら下地処理を基本的にするものだと
思っていたら、
下地処理なんてしたことが無いという方がいたり。
染料を選べばちゃんと染まるのだそう。
染め方も1、2回で染めるのではなく、
染液と媒染を何度も繰り返して浸し染めをしていました。
もちろんワンパターンで、
私はこうするという
やり方をやっていれば良いのだけど、
そもそもの選択肢を知らないよりは、
それを知って、自分で状況によって選択できれば良いのでは。
そんな想いから、今回のテーマは、
綿や麻などの下地処理について学ぶ講座を開催しました。
草木染め教室では、
ランチョンマットを濃染剤、豆乳、
何も処理しない部分の三つに分けて染めました。
ランチョンマットといえば、
コースターも付けようと思って、
針と糸を使って模様を縫い絞りして、
濃染剤と何も処理をしないところで分けて染めました。
ということで、
少々工程が複雑になり、
結構混乱してしまった感じになりましたが、
それぞれの下地処理で染め分けができました。
ただ、同じ材料を使って煮出したのに、
染液の色が違うという謎の現象がありました。
おそらくは煮出した時に使った鍋の違いではないかと。
今回使った染料は、
庭のブルーベリーの剪定枝。
生の枝は、乾燥した枝よりも赤みが出やすい感じで、
煮出して1時間置いておくと、
茶色みのあるオレンジから、
クリアな赤い液に変化しました。
次回からお二人参加の場合には、
それぞれの鍋で煮出した染液は合わせてから
使うことにします。
次回のテーマは媒染についてです。
気になる方はこちら
★下地処理の教室もリクエストがあればまた開催します。
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