ピンク色に染めるにはどうしたら良いのか?

Wさん

椿の枝でピンク色に染めたいんだけれど、染液が茶色っぽくて全然赤くならない…。どうやったら赤くなるのかな?

実は、以前私も悩んだことがあった。
私が草木染めを始めてから半年ぐらい経った頃。

パン屋さんで働いていた知人から、
サンドイッチにアボカドを使うので、毎回アボカドの種を冷凍しているんだけれど、
何かピンク色に染まるって言われたよ。
もし必要だったらアボカドの種あげようか?
と言われて、その時初めてアボカドでピンク色に染まることを知った。

へぇー、それは面白いと思って、早速もらって染めてみることにした。
アボカドの色素が出やすいように、種を包丁で刻んで煮出してみた。
沸騰してから弱火にして15分煮ても、一向に赤みが出てこない。

何でだろう・・・?
種の量が少なかったのかなと思いつつ。

とりあえず、1度煮出したアボカドを濾して、新たに水を入れて煮出してみた。

おっ!何か1回目よりも赤くなってきたような・・・と思いながらも、
ようやくここで、アボカドで染めた人はいないか検索してみる。
すると、煮出してしばらく放置して、また煮出して、更に放置しているやり方を発見。

なるほど。これは酸化ってやつだろうか。
ということが分かったのだけれど、この赤みの成分が何なのかは未だ分からず。

それから今までピンク系に染まる植物を色々と染めてみた。
桜、梅、杏、花桃、ビワ、ブルーベリーの剪定枝など。

剪定してから日にちが経った枝で染めるとベージュがかったピンクだったり、
オレンジがかっていたり。なかなか調整するのは難しい。
染液の影響だけではなく、染める素材によってもかなり変わってくる。

時間がある時には、煮出した液を数日置いておくと酸化して赤みが出てくる。
すぐに染めたい時には、煮出した液をボールなどですくって、
少し高い位置から鍋などの受け容器に向かって、
何度も空気を取り込むようにして酸化させる。
ただの水よりも重曹などを入れて,アルカリにした方が赤みが出やすい。

一つ言えることは、赤みが出ないからといって諦めるよりも、
のんびり構えて明日また見てみる。急がないのが一番。

ちなみに、煮出したばかりの染液は不安定な状態なので、
一度冷まして染めに使う人も。

すぐに染めに使わないで様子を見ながら、
いつが染め時なのか時間を置いてみながら試すのも面白い。

染液抽出後すぐに染色
染液抽出してから1日後に染色

上の写真は、以前桜の紅葉した葉で染めたもの。
煮出してすぐに染めたものと、1日置いてから染めたものを
比較してみたところ、1日置くと赤みが増して色味が変わってくる。

黄色に染めたい時にはなるべく酸化させずに、
すぐに染めた方が良さそうなので、
自分がどんな色を染めたいかにもよるけれど、
ちょっとした違いが色にも影響してくるのが
草木染めの面白いところ。

今回は、ピンク色に染めたい時に、赤みが出ない場合はどうしたら良いか
つまずいた時のヒントになればと思って書いてみました。

四季を感じながら、畑や草木染めを含めたモノ作りを暮らしに取り入れてみませんか?
無料メルマガ登録はこちら↓

メルマガの詳細についてはこちら

今すぐメルマガ講座を読んでみたい方は、下記フォームから↓

「春夏秋冬、染めと手しごとのある暮らし」無料メルマガ講座




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です