身近な植物で草木染めをする時にやった方が良いと思ったこととは?

草木染めって、
たかが植物を煮出して布を染めれば良いって思っていないでしょうか?

繊維による染まりやすさ

例えば、染める素材が絹やウールならば
色がつく可能性は高いでしょう。
ただし、ウールの染め方は少し注意しないといけないこともありますが。

これが、植物繊維(綿、麻、レーヨンなど)に変わると
途端にハードルが上がります。

身近な植物を使って染めようと思っている場合、
植物繊維を、下地処理なしで染めると、
かなりの確率で薄く色付く可能性が高いです。
下地処理の詳細について知りたい場合はこちらの記事を見てください。


もちろん、綿素材と一口に言っても、
生地になっている場合は、目が詰まっているかいないか、
薄手なのか厚手なのか、
新品なのか使い古しなのか、
漂白してあるかないかなど
色んな条件によって、同じ素材でも染まりに差があることがあります。

下地処理をしない場合とした場合

それでは、下地処理をした場合としていない場合に
どれだけ差があるのか見てみましょう。

先日赤紫蘇で染めた試験布(綿)がこちら↓

上段処理なし、下段豆乳下地

これを見て分かるように、
豆乳下地処理をしている方が、よく染まっています。
もちろん、豆乳下地が万能なわけではありませんが、
やらないよりやった方が染まることが多いです。

私が草木染めを習ったところでは、
染料店で販売されている濃染剤という
柔軟剤のようなものを使うやり方でした。
これを使うとキレイに濃く、ムラなく染めることができます。

濃染剤を使うと、不自然な色になるから使わないとか、
ムラになるから豆乳は使わないとか、
人それぞれの考え方があります。

農業にも通じるものがある?

ふと、これって何だか、
農業にも通じるものがあるなぁって思いました。

慣行農法とか、有機農法とか、自然農法その他諸々。
慣行農法が悪くて有機農法が良いとかそういう問題ではなくて。
もちろん、使わなくても良いものは使わない方が良い。

農薬や化学肥料がタダで手に入るかというと、
もちろんそんなことはなくて、コストがかかります。
でも使わないと虫食いがひどいとか、
大きくならないとか理由があります。
ただし、農薬や化学肥料を使えば使うほど、
土地が痩せていき、必要な養分を補う必要が出てきます。

これを草木染めで考えると、
濃染剤を使うと短時間で濃く染まり、
手軽に草木染めを楽しむことができます。
でも、一方で、色が不自然だと感じたり、
せっかく自然のものを使っているのに、
化学的なものを使うのはどうなのかと思ったりする人もいるでしょう。

結局どうするか?

とはいえ、せっかく染めるんだったら、
やっぱり少しでも色をとどめておきたいと自分は思うので、
これからは豆乳下地処理を基本に使っていきたいです。

とはいえ、私のワークショップでは手軽に染めるために、
必要があれば濃染剤を使います。
限られた時間で、色を染めることが目的だからです。

そんなことを考えつつ、
実際にどんな違いがあるかを体験してみる
草木染め講座を開催します。
下地処理なし、豆乳、濃洗剤の3パターンを比較して、
自分だったらどうするかを考えるきっかけになれば良いなと思って
企画してみました。
下地処理から染料の抽出、
染めまでを一からできるので、
初めて草木染めをする方でも、
草木染めの体験をやったことがある方にもオススメです。
詳細はこちら

今回は、改めて草木染めをやる上で、
下地処理をどうするかについて考えてみました。

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