今回は、庭木を使って草木染めをしようと思いたった時に
何をするかの手順について。
というのも、草木染めをしようと思っても、意外と準備に時間がかかるので参考までに。
まず、庭木の種類にもよるけれど、剪定をする時期は冬から春にかけて剪定することが多い。
特に落葉樹に関しては、冬になると葉がなくなるので剪定しやすくなる。
すでに花芽が付いている木は、下手に切ってしまうと花や実が付かなくなってしまうので、
思い切って剪定するというよりは枝と枝の間をすかしたり、
伸びすぎた枝の高さを少し低くする程度にしておいた方が良いものも。
剪定の仕事をしている父曰く、
2年先の姿を想像して剪定するのだとか・・・。
そうそう、話は逸れてしまうのだけれど、
家の庭木は、まだ外気が30度以上あった約3ヶ月ほど前に、
シルバー人材センターの方たちに、剪定依頼した家を間違えて強剪定されてしまったのだ。
帰宅した時に、家を間違ったのかと思って、
思わず庭を3度見するぐらいきれいさっぱり木が切られていた。
染めものに使おうと思っていたけれど、切られたものは成長するまで致しかたなし。
ただ、途中で間違えに気がついたのか、何本かの木は剪定されていなかった。
無事剪定されずに残っていた山椒の木を今回は使うことに。
まず、山椒の木を透かすように剪定して、上に伸びた枝も少し長さを短くした。
枝のあちこちに棘があるので、気をつけていても時々指に刺さって痛い。
その時剪定した枝↓
この剪定した枝を更に細かく切っていく。
色素を抽出しやすいように表面積を増やすため。
山椒の枝は、特に色素を多く含んでいる部分が無いので、
単純に枝を2、3cm程度の長さに切った。
木の種類によっては樹皮の部分に色素を多く含んでいたりするし、
例えばビワの枝は芯の部分に色素が多く含まれている。
この細かく切っていく作業はなかなか地味で、
人によっては苦行になるかもしれない。
今回は山椒の枝を切って、更に放置していたビワの葉と枝、梅の枝を切った。
草木染めをしようと思いたっても、意外とこの準備に時間がかかるので、
時間がある時にやっておくと良いかもしれない。
草を使う場合は、採取してすぐに染液を作らないと色素が出なくなるものがあるけれど、
元々水分が少ない枝や葉などは、乾燥させたからといって
染液に使う時に色が出ないことはない。
ただ、乾燥させると茶系の色素が多く出てくる気はするので、
採取直後と乾燥させてからでは色みの変化はあるはず。
こんなことやってられないと思った方は、スモークチップでも。
以前、数年前に買っておいた桜のスモークチップを使ってみたら、
しっかり染めることができた。
自分で一からやってみたい人は、ぜひ地道な作業を乗り越えて次に進みましょう。
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