雑草で染める予定がまさかのコーヒー染め?

先日、草木染めの講師として自然学校に呼ばれました。

結論から言うと、
思ったように染まらなくて、
叫びたくなりました。

もちろん、思っただけでやってはいませんが。

去年も同じような染め方をして、
その時には黄色く染まったけれど、
今年は何かが原因でうすーい茶色に。


染料に使った植物はカナムグラ。
葉や茎がトゲトゲして痛いやつ。
気がつくと、他の植物にくっついて、わがもの顔。
食べられるし、薬効もあるけれど、
いざ自分の身の回りにあると、
手袋をして、鎌を振り回して、
ブチブチ切ってしまう。

去年は、カナムグラを適当な大きさに千切ったり、
切ったりしたけれど、
今年は切らずにそのまま水にドボンと入れて煮出した様子。
ん??去年と違うこと一つ目。

細かく切っていないので、
染液の色は薄め。
そして、圧倒的な液量の少なさ。
去年は自分も一緒に染液作り。
今年は時間の都合で先に作ってもらっていた。

そして、無理やり染めるものを投入。

これが最後の布ではありません。

染液に入れても、
一向に色が入っていく様子はなく・・・。

その後、当日用意した灰汁を使って媒染。
本当は前日に作って欲しかった。
灰汁の上には、
灰やらゴミやら浮いていたので、
アク取りですくい取ったものの、
灰が沈殿していないので、灰色の液体。
去年も同じことをしていたので、
ここは変わらず。

灰汁を水で3倍ぐらいに薄めて、
布を浸してみたものの無色。
媒染した後に染液にもう一度入れたら、
色が付くかもしれないなんて思ったら、
全然変わらなかった。
あれー??

去年は、先に灰汁で媒染をしてから
染液に入れたので、
順番が前後しているので、
これは去年と違うこと二つ目。

これで終わるのも・・・
と思っていたら、
まだ時間があるから、
カナムグラをもう一度新しく
煮出してみようという話になった。
相変わらず、細かく切らずに
そのまま鍋に入れていたけれど。

さっきの染液よりも濃いかなぁなんて
言いながら、
もう一度新しく作った染液に布を入れてみたものの、
やっぱり色が入っていく様子が皆無。

コーヒーの出し殻があるから入れてみようか・・・
なんて、もはやカナムグラで染めるのを諦めモード。

参加していた方からも、
「別に黄色に染まらなくて良いよ。
それが目的ではないから。」
なんて、言われたので、
コーヒー殻を追加してみたら、
薄い茶色になった。
これはカナムグラで染めたんじゃなくて、
コーヒー染め。

カナムグラで染める前に、
藍の生葉染めをやって、
こんな鮮やかな色に染まるんだーって
皆喜んでくれたのが唯一の救い。


もう一つ不明なのは、
布の下地処理をちゃんとやったのかどうか。
準備はやってもらったので、
何とも分からない。

とはいえ、下地処理なしでも、
以前自分のワークショップで、
カナムグラを染料にした時には染まったので、
単純に染液が薄くて、量が少なかったから?

カナムグラで染めた服

綿のさらしは、目が詰まっていることと、
漂白してあるので、色が入りにくい。
とはいえ、去年も綿のさらしを染めたから、
ただの言い訳。

今年もこんな風に写真を撮れる予定だったのに。

ちょっと気持ちが下がりながら、
自然学校を後にして、
その日のうちにさっさと帰りました。

草木染めはやっぱり化学反応なんだなと
しみじみと感じた体験でした。

来週からは自宅で草木染め教室をするので、
それはちゃんと染められるように、
下準備をするのでした。

四季を感じながら、畑や草木染めを含めたモノ作りを暮らしに取り入れてみませんか?
無料メルマガ登録はこちら↓

メルマガの詳細についてはこちら

今すぐメルマガ講座を読んでみたい方は、下記フォームから↓

「春夏秋冬、染めと手しごとのある暮らし」無料メルマガ講座




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です