ここ何年かダーニングという本を見かけるようになった。
「darn」という「かがる、縫う」という言葉が語源だそう。
前々から気になっていたので、ダーニングの本を買ってみることに。
リンク
ダーニングとは、ヨーロッパ(主にイギリス)で、
洋服を長く大切に使い続けるために、家庭でも行っていた修繕方法のことなのだそう。
このダーニングをするには、ダーニングマッシュルームという
キノコの形をしたものを使うのが一般的だけれど、
とりあえず家にはその道具が無いので、
針立ての台座を利用して、靴下の生地が薄くなった部分をダーニングすることにした。
これにチェーンステッチという縫い方で、
ぐるぐると円を描きながら縫っていく。
縫い糸はウール糸が良さそうだけれど、家にあった刺繍糸を試しに使って、
練習がてら縫ってみた。
ダーニングの本には、そこまで複雑な技法は載っていなかったので、
これなら自分にもできそうと思ったのも大事なポイント。
日本にも、衣服の穴やキズを修復するかけつぎ(かけはぎ)という技術がある。
ただ、かけつぎは元に近い状態へ修復する高度な技術。
興味があっても、なかなか気軽にできそうにない。
このダーニングは、目立たないようなやり方もあるけれど、
ステッチをあえて模様のように目立たせるのが粋だと思う。
以前、自分で綿から育てて、小さなコースターを作ったことが一度あるので、
布を作るというのがいかに大変で手間のかかることなのかを
少しは体感しているものの、
安価な衣服が沢山売られているので、
ついつい布を大切に使うことを忘れがちになってしまう。
寒い季節になって、縁側でちくちく針仕事も楽しい作業。
コメントを残す