草木染めで染めにくい色は。

植物の葉っぱの色といえば、
大体緑色を思い浮かべる人が多いはず。
だから、草木染めをやったことがない人は
葉っぱの色がそのまま染まるという
イメージがあるかもしれない。

実際は、葉を煮出すと、
大抵黄色か茶色の色素が出てくる。
あれ?あの緑色はどこにいったとなる。
草木染めで緑色を染めようと思っても
なかなか思ったような
緑色に染めることができない。

一般的には、
藍染めと黄色(苅安という植物や
その他鮮やかな黄色を染められる植物)
を重ねて緑色を出す。

緑色の色素はというと、
植物の外へ取り出すことが難しい。
小学生の時に習った
光合成を行う色素クロロフィル。
水には溶けないし、
植物の外に出ると分解しやすい。

これをうまく利用する方法を研究していた
山崎青樹さんの草木染染色図鑑③に
緑染めの方法が書いてある。
何度も煮出すので時間もかかるし、
時間と手間をかけても、
緑色に染まらない時もある。

去年、他に緑色を染める方法は無いのかと
探していたら、
パンジーやビオラの花を煮出すと、
染められるとの情報を見つけた。

それを試してみたくて
ビオラを植えてみたら、
思いのほか量が集まらず。
それもそのはず、
ビオラの花は一つの花が小さいのと、
そもそも2株しか植えなかった。

結局、集めた少量のビオラで
試してみたものの、緑色にはならずに、
黄色になってしまった。

来年こそは、緑色に染めたいので、
庭のパンジーを少しずつ
増やしていく計画。
最近は、道路や公園の植えこみが
パンジーだらけなので、これを集めたら
相当な量になるだろうなぁと
横目で見ながら通り過ぎる。

染料店ではこんなのも売っているので、
簡単に染めようと思えば染められるけれど。

パンジーの花から緑色が染まるって
考えもつかなかったから、
ぜひこれは成功させたい。

どうでも良い話だけれど、
私の本業は研究職なのです。

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