1年で一番寒さが厳しくなる大寒ということで、
日中は暖かくなっても、朝晩の寒さは厳しい日が続いています。
皆さんの家の中は快適でしょうか。
私の住んでいる家は築50年以上、古民家と定義されるレベルの古さ。
壁には断熱がなく、大きな窓があり、隙間風が入ってくる昭和初期の古い平屋。
そして5部屋+台所という空間を一体どうやって暖めれば良いのか。
暖房器具はエアコン無しで、石油ファンヒーター、石油ストーブ、こたつの三つ。
1番の問題は台所。
部屋に扉が無いので、廊下からの冷たい風が直接入ってくるために、
石油ストーブや、ファンヒーターを使っても部屋がなかなか暖まらないこと。
台所で作業をしたり、ご飯を食べたりするのでもう少し快適に過ごしたいと思ったので、
入り口に長い暖簾を付けて冷たい風を遮断することに。
前置きはこの辺りにしておいて、
今回は台所用に板締め絞りの暖簾を作ってみました。
板締め絞りとは?
まず、板締め絞りとは何かというと、
2枚の板を使って布を挟み、模様を付ける染め方のこと。
板で布を挟むことによって、
板の部分には色が入らないので、模様として残ります。
板締め絞りのやり方
まずは同じ大きさの同じ形の板を2枚用意します。
(板が汚れにくいようにあらかじめラップで包んでおくと、汚れが最小限に。)
板と布を挟むためにクランプを使います。
染める布は、あらかじめ下地処理とみょうばんで媒染処理をしています。
染める時の基本は、布に偏りができないように蛇腹に折りたたみます。
そして布を四角い板で挟んで四隅をクランプで固定。
この挟む力が弱いと、隙間に染液が入ってはっきりとした模様になりません。
しっかりと板を挟んでから染めます。
染液の量はなるべく多めにして、布がしっかり浸るようにするのがポイントです。
板で挟んでいないところを染液の中で揺らしながら染めていきます。
板締めの1番の醍醐味は、板を外すところです。
ちゃんと模様になっているかどうか、何度やってもドキドキします。
応用
板締め絞りは色んな形の板でやると面白いものができると思います。
板の形を組み合わせたり布の折り方を工夫すると、
思わぬデザインのものが作れたりします。
そして、模様の部分を地の色とは違う色で染めることもできます。
ということで、今回は寒い台所の暖簾を作ってみました。
廊下からの冷たい空気を遮断できるようになったので、
部屋の暖まり方が随分変わりました。
それでも布が軽すぎて、換気扇を使うと
暖簾が換気扇に引っ張られてしまい、隙間から風が入ってしまうのですが。
改善の余地ありです・・・
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