意外と染めるのが難しい緑染めを学びに

草木染めで緑色に染められますか?

時々聞かれる質問。
実は草木染めで緑色に染めることは難しい。
植物なんてほとんど緑色なんだから、緑色に染められると思う気持ちはよく分かりますが。

ではどうやって緑色に染めているかというと、青色に染まる藍と黄色に染まるカリヤスなどの植物を二つ使って青と黄色を重ねて染めています。

近年、染色工芸家の山崎青樹氏によって、
一つの植物から緑色に染める方法が一冊の本になっています。
ただ、その本を参考にして、自分で染めてみてもなかなかうまくいかず。ごく稀に、何となく緑っぽい色に染まったことがあるだけ。


これは、実際に習うのが早いと思い、
東京(浅草)にある藍熊染料店で開催される緑染めの講習会に、2ヶ月以上前から申し込んでいた。

講習会を担当する先生はきっちりしていて、
理論も教えてくれるのだけれど、空気がピリッとしていて怖い・・・。
講習会は全然楽しくない。
(決して悪口ではありません。個人の感想です。)

それを覚悟で、自宅から2時間かけて会場に向かった。
ちなみに、この講習会のために長野県から来た方が3人もいました。


今回、緑染めの染料には大量のヨモギ。
染めるものはシルクの糸。
普段、綿を染めることが多いので、綿素材が良かったなと思って、
先生に「綿を染めるとしたら同じように染めれば良いのですか?」と質問したところ、
全然違います。と一言。
その時点で帰りたくなった。

講習会終盤で、隣に座っていた方がもう一度違う言い方で、
私の聞きたかったことを先生に聞いてくれました。

綿でも下地処理をすれば、
講習会で習った抽出方法と同じように染めることができるのだと。

なぜ私が聞いた時には・・・??と思ったとしても、もう良しとします。
根に持っているわけでは決してないです・・・。


緑染めの話に戻ると、
植物に含まれている緑色の色素は全てクロロフィル。
そのクロロフィルが水には溶けないので、
アルカリ水で煮出すことによって、
クロロフィルの先についている結合が切れるので、水に溶けるようになる。
ただ、緑色の色素だけではなく、
黄色や茶色の色素が含まれているので、
それを取り除いて、緑色の色素が沢山含まれるようになったらその染液を使って染める。
これが緑色に染めるための原理。

どんな染液の色になったら、
緑色に染められるのかの見極め方や、
どんな植物だったら緑染めができるのか、
これから緑染めをするために参考になる知識を学ぶことができました。
(気になる方はぜひ藍熊染料で講習会を受講してみてくださいね。)

今回ヨモギを使って、2種類の方法で染液を抽出。

結果はこんな感じに↓

左側は明るい緑色。これが自分の求めていた色。
右側は渋めの鶯色。
染まったものはとても青くさいというか、草の匂いが強い。

講習会から帰って来た私に、お灸でもやって来たのかと思ったとパートナーから一言。
緑染めをするとお灸の匂いがするのだそう。
そんな感じで、気持ちはもやもやしても緑染めに関してはスッキリした自分でした。

その後、自分でもクサギの葉を使って、復習を兼ねて染めてみました。

綿素材の風呂敷、布、レーヨンストール、ピカチュウも緑に

緑染めをやってみたい方は、
春から夏にかけての葉っぱがお勧めです。

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分からないことは直接分かりそうな人に聞くのが解決の近道です。
何でも答えられるわけではありませんが、
学んで実践するのが一番早いです。

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