夏の自由研究:草花で作る叩き染めのやり方を実験

夏休みといえば、自由研究。
最後まで残しておいて、
休みの終わりの方に終わらせていませんでしたか?

今回は自主的に、
大人の自由研究をしてみました。
難しいことは置いておいて、
今回は叩き染めをやってみました。

叩き染めとは布(紙など)の上に
植物を置いて、
植物の上から金槌などでトントン叩いて、植物の色素を布にそのまま写していく方法です。

叩き染めをやろうと思ったきっかけ

これをやろうと思ったきっかけは、
以前友人から、
叩き染めに向いている花は
どんなものがあるのかと
聞かれたことがあったことを思い出して。
実は今まで叩き染めをやったことがあるのは、藍の葉っぱだけ。

花を布に写しても、
すぐに褪色してしまうだろうと
思っていたから、
やろうと思ったこともありませんでした。

そして、もう一つの理由が、
ブルーベリージャムを
布巾に付けてしまい、
それが何度洗濯してもしつこく残っているのでした。

ブルーベリーなどに含まれている
アントシアニン色素は、
草木染めで染めようと思っても、
なかなか定着しないし、
色がどんどん変わっていきます。
それなのに、ブルーベリージャムは
なぜ色が中々落ちないんだろう・・・。

煮出して染液にするよりも、
そのものを布に付けた方が、
実は色が落ちにくいとか?
なんて思ったものだから。

叩き染のやり方

今回叩き染めに使った布は、
綿のさらし。
ただ叩き染めするのも面白くないので、
さらしの下地処理と媒染を変えてやってみました。

条件は、
①下地処理、媒染共に何もしない。
②下地処理なし、媒染にお酢を使う。
③豆乳下地処理、媒染にお酢を使う。
④豆乳下地処理、媒染にみょうばんを使う。
⑤豆乳下地処理、媒染にみょうばん、お酢を使う。

叩き染めの色止めに、お酢を使っている方が多かったので、
お酢で色止めになるのか疑問に思いつつ、
ものは試しにやってみました。

叩き染めのやり方は、
クリアファイルに新聞紙を入れて、
その上に布を置き、
採取した植物の表面を布に当たる側に置いて、
クリアファイルに挟み込んで、ズレないように押さえながら、
ひたすらクリアファイルの上から金槌でトントン叩き続けるだけ。
必要なのは根気のみ。

叩き終わった布を並べてみると、
こんな感じになりました↓

叩き染めの結果

叩き染めした布を、それぞれの条件で、
みょうばん、酢で処理した後に外に干して乾かしたものがこちら↓

全体的に色褪せて、
ヤブランの紫色がほとんどなくなりました。
お酢に浸すことによって、
アントシアニン色素が赤みを帯びるものの、
色止め効果は見られませんでした。

さらに、もう一度水洗いして、1日外干しをした結果はこちら↓

結果、叩き染めでは、
水洗いと外干しによって褪色しやすいものの、
下地処理も色止めもしない方が、
植物本来の色が残っていました。

豆乳処理をしてもしなくても
色褪せ具合は変わりませんでした。
みょうばんを使うと、
黄色や茶色の色素が定着している印象。
あくまで自分の主観ですが・・・。

Youtubeで動画を作ってみたので、時間のある方は見てみてくださいね。

叩き染めをして、なるべく褪色させないためには、
洗わないこと、光に当てないことでしょうか。
なるべく洗濯しなくても良いものに
叩き染めをしてみると、
意外と形や色が布に付くので、
お子さんの自由研究にも良いかもしれませんね。

四季を感じながら、畑や草木染めを含めたモノ作りを暮らしに取り入れてみませんか?
無料メルマガ登録はこちら↓

メルマガの詳細についてはこちら

今すぐメルマガ講座を読んでみたい方は、下記フォームから↓

「春夏秋冬、染めと手しごとのある暮らし」無料メルマガ講座




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です